スマートドラッグを飲むだけで頭が良くなるのか?



スマートドラッグの構造

 

 

スマートドラッグの日本語訳はズバリ「頭のよくなる薬」、「頭をよくする薬」などとなるわけですが、脳の機能を高める栄養素は英語で「smart nutrients」と呼ばれ、日本語訳は「頭をよくする栄養素」となります。

 

さて、ではどうやって頭を良くするのでしょうか?スマートドラッグの作用は、脳の神経伝達物質、酵素&ホルモンなど神経化学物質の供給を増やすこと、酸素供給量を向上させること、神経の成長促進をさせたりすること等となります。

 

含まれている化合物の大半は、特殊なものと言う訳ではなく、一般的な栄養素や植物成分(ハーブ、根、豆、樹皮等)であり、つまり、一般用医薬品ということで、ドラッグストアで普通に購入可能だったりまします。栄養補助食品として利用されていると考えればいいかと思います。

 

ただし、ごく一部のスマートドラッグは処方箋医薬品です。それは、認知学習障害、アルツハイマー病、パーキンソン病などの治療のための薬で、他にも酸素欠乏による低酸素症を予防することでも使用されています。

 

更にこうした医療用医薬品であっても、人間強化を目的とした応用も可能なので、実際にはインターネット上で売買もされています。おそらく、こうした医療目的外の個人的能力向上を目的とした人々の存在があって、「頭の良くなる薬」という言葉につながっていったのだろうと思われます。

 

専門家による科学的研究では、スマートドラッグ利用者の主張一部は支持していますが、科学的に試験が行われていないので注意が必要だとも指摘しています。